#05 往復書簡 in 海辺の手紙

好きなお茶のこと/寂しさと孤独について
柊有花 2023.05.02
誰でも

こんにちは。こんばんは。
イラストレーターで詩人の柊有花です。
いつもご覧くださりありがとうございます。

今日はいただいたおたよりのお返事ができればと思っています。

この「海辺の手紙」は、ゆるやかにつどった仲間の乗った船のように思っているのですが、普段わたしがお送りする近況や旅の物語とともに、みなさんからいただいた手紙を通じて「わかるわ〜」とか「そうなんだ!」などの共感や発見もまたあるといいなあと思っています。

こんな場所につどっているみなさんなので(!)きっと何か共鳴することがある予感がするし、そういうことがあったらわたしも楽しいなあと思って。そんなわけでときどきここで「往復書簡 in 海辺の手紙」としてみなさんからの手紙(とそのお返事)をご紹介していけたらとてもいいなあと思っています。

全部にお返事はむずかしいかもしれませんが、いただいた手紙にはすべて目を通しています。「海辺の手紙」の中で文通するようなことができたらとてもうれしい!というわけで、よかったらおつきあいください。

では、一通目をご紹介します。
ハシビロコウさんからいただきました。

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「海辺の手紙」楽しませて頂いています。

お気に入りの気分転換方法、私は「海辺の手紙」を読ませて頂くのがとてもよい気分転換になっています。暖かく語り掛ける文章とても素敵です。(イラストも、大好きです!)

自分も絵を描いていて、ずっとこもって作業をしているのですが、2年位前から軽~いヨガをするのが自然と続いています。
好きなポーズをとってじっとしているだけで、ストレッチになるしとても気持ちいいです。
始めはyoutubeのB-lifeさんを観ながらやっていたのですが、今は好きなポーズが決まったので、好きなときに好きなポーズでじっとしています(笑)
はたから見たらあやしいですが、こもり作業ならではです。

あとは、コーヒー豆を手回しで挽いて入れることです。柊さんのお好きなコーヒーや飲み物があればぜひ教えてほしいです!

とりとめもなくすみません。これからも楽しみにしています!機会があれば箱根の喫茶店も行ってみますね。

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おたよりありがとうございます!ハシビロコウ、静岡の花鳥園で見たことがある!とまず思いました笑
#03で大募集していた気分転換の方法、教えてくださってありがとうございます。
ヨガ、いいですねー!わたしも以前やっていたのですが、最近はヨガのヨの字も忘れてしまっていて…さっそく昨日からお気に入りのポーズ(戦士のポーズ)を始めてみましたが、体のバキバキがすこしほぐれて頭のなかもすっきりする感じがしました。これから休憩のタイミングでやってみようと思います。

そして好きな飲み物について。最近はまっているのはルイボスティーです。ドイツのポンパドールというメーカーのルイボスティーがとてもおいしくて、かなりお気に入りになりました。あとは去年奈良での個展でお世話になった、itoitoさんからいただいたレモングラスのハーブティーがお気に入りです。香りがよく、すっきり飲めるので仕事の合間によく飲んでいます。調べてみたところ大和あゆみ農園というところで作っているものらしいです(検索してみると「しいたけ屋」って書いてあるけど…!)。またお気に入りが更新しましたらここでおしらせしますね。

ありがとうございます。

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二通目のおたよりはMayさんからです。

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柊さん、おはようございます。

普段ならまだ寝ているはずの明け方に目が冴えてしまいました。
外はしばらく続いていた曇天が嘘みたいに晴れて、空気は少し冷たくて、気持ちの良い一日になりそうなお天気です。

ですが今の私は心配事があり(それが原因で眠りが浅かったのかも)、なんとなく寄る術を探して、柊さんのお手紙を読み返していました。ツバメの旅、鎌倉のやわらかな自然、ご家族との会話、大切にされていること、お話ししてくださってありがとうございます。うまく言えないのですが、柊さんの紡ぐ景色に懐かしさを感じるのは、それを昔に見たことがあって、その美しさを知っていて、でも私はもうそこには居ないから、少しの寂しさと一緒に思い出の箱を開けたような感じがしました。

心配事の理由はわかっていて、それは自分の中にあるのですが、放り出すことも、奥底に隠してしまうことも出来ずに、そっと撫でたりつついたりしながらしばらくは様子を眺めていようと思います。

寂しさや不安を、孤独と取り違えないこと。

自分語りになってしまってごめんなさい。
柊さんの作品や文章に触れていると、着飾らずに自然なままお庭に、相手のための椅子をぽんと置いておいてくださるようで、自分が自分へ帰ってゆくようで、心が落ち着きます。いつも、ありがとうございます。

飼っている白文鳥が起きる気配がしたので、早いけれど今日はもう観念して起きようかな。私も散歩に出掛けてみようと思います。

柊さんの一日がよいものになりますように。
これからも楽しみにしています。

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おたよりありがとうございます!
眠る前の考えごとや見たもので眠りが浅くなることってありますね。最近は気温が上がって寝苦しく目が覚めることもあって夏近しだなあとじんわり感じています。
Mayさんの手紙にどんなお返事をするのがいいのかなあ?としばらく考えていたのですが、ぜんぜん気の利いたことが浮かびません。でも、読みましたよ、を伝えたいなあと思いました。

>寂しさや不安を、孤独と取り違えないこと。

ほんとうにそうだなあ、と思いました。
わたしが結婚したばかりのころ夫がほんとうに忙しくて、数日家をあける、ということがよくあったんですね。それまで実家暮らしで家族がつねに家にいるという状態だったので、家にひとがいないことに戸惑い、不安で仕方なかった時期がありました。そんななかで迎えた初めての冬はほんとうに震えるほど寒くて、いろいろ追加で暖房器具を買い求めたのですが、その翌年からその暖房器具は使わなくなりました。

いま振り返ってわかるのは、さみしいと寒いんだな、ということです。いま現在のわたしはそのときから比べると多少はたくましくなったかなあと思いますが、それでも夫婦のあいだだけでなく"寂しさを孤独と取り違えそう"になる瞬間はあって。

Mayさんのところにいる白文鳥さんと、Mayさんの寂しい心と、一緒にすこしでもあたたかくなるといいなあと思います。鳥の体温はひとよりもぬくぬくあったかいですからね!わたしも小鳥のぬくぬくにたくさん助けてもらいました。

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今日の文通はここまで。
みなさんからの手紙も24時間(!)お待ちしています。

では、また!よい連休をお過ごしくださいね。

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眠りたいひとのために同内容のPodcastも配信しています。

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