#02 手紙の旅
こんにちは。こんばんは。
イラストレーターで詩人の柊有花です。
ご機嫌いかがでしょうか。ずいぶんあたたかくなりましたね。

ここ1週間でつばめのつがいが何組かわたしの町へとやってきました。電線にとまってはそのあたりを飛んで巡回したあとまた電線に止まってを繰り返しています。
わたしの家のベランダとつばめがとまっている電線はほとんど同じ高さなので、洗濯物を出すと彼らと目が合います。つばめはこちらをあんまり警戒していなくて、二羽であれこれおしゃべりしているのを眺めることができます。
つばめはなんともいい声で鳴きますね。すらりとした形も、色も、とてもうつくしいです。振り返ると、毎年彼らが町にやってきてまた南に帰るまで、心のどこかでいつもつばめのことを考えているなあと思いました。春に日本へ来たつばめは秋に東南アジアへ帰るんですね。にぎやかに子育てをしたあといつのまにかいなくなってしまうのはさみしいですが、わたしの町では彼らがいなくなったあともつばめの巣がずっと残されていて、もしかするとその家主たちはつばめが来るのを毎年心待ちにしているのかも、と想像してしまいます。
つばめがやってきた町で、わたしは個展へ向けて制作の日々です。いまは普段描いているよりも大きめのサイズのパネルに絵を描いています。先日、うっかり絵の具を踏んでしまったようで自分の部屋も階段も、洗面所も青の点々がついていて半泣きになりました。アクリル絵の具は乾くと耐水性なので乾ききる前に気がつけてよかったなあと思いますが。