#13 過去を振り返る旅
こんにちは。こんばんは。イラストレーターで詩人の柊有花です。
クリスマスも過ぎていよいよ年の瀬という感じになってきましたね。寒さも増していますがみなさまお元気でしょうか。寒いと体も心もつかれやすく感じますので、もしできるようでしたらあたたかいものを飲んだり、湯たんぽを使ったり、できるだけあたたかくして過ごしてくださいね。
わたしは先日までクリスマスオーナメントに絵と言葉を書き入れてお送りする、というお仕事をしていました。「今年一年の中で印象に残ったこと」と「その理由」をお聞きして、そこから浮かんだ絵と言葉をオーナメントに書き入れる、というものです。たくさんの方からごく個人的な出来事をお聞きする中で、わたしの中にもさまざまな感情や記憶が浮かんできて、自分自身を振り返る時間にもなったように思います。
今回お送りできたのは全部で150通くらい。文通、と考えるとすごい数です…笑 その中には「海辺の手紙を読んでます!」という方がたくさんいらしたのがとてもうれしかったです。あのような形で絵と言葉をおひとりずつ贈れるのは一年に一度できるかできないかですが、ここはいつでも思い立ったときに絵と言葉を贈ることができますから。
寄せていただいたメッセージには悲しみについて書かれたものが多くて、悲しみは誰かと共有することで何かやわらいだり、癒される瞬間があるよな、ということを思いました。と同時に悲しみはずっと胸の中にあるな、ということも。
悲しみは、特に誰かとの別れのような悲しみは消えることはないなあと思うんです。ずっと胸に刺さっていて、歩いているときも血を流し続けたり、膿んだりもする。でも悲しみの形は変化するし、悲しみとのつきあい方はすこしずつ変わっていくのもほんとうだなあと思っていて。
そこから本のアイディアがひとつ生まれて、すこしずつ具体的な形になるよう練り始めました。悲しみにどうしても引っかかってしまう自分だからこそ作れるものがあるかもしれない。そういうものが作りたいととても思います。
過去を振り返る旅
旅について書こうと思ったら、旅の心がいまの自分の心の中にないことに気がつきました。そんなときの旅ってなんでしょう。
いまのわたしにとってそれは過去を振り返る旅なのかもしれません。一年を振り返って、これからのことを考える時間、この手紙を書いている時間こそがわたしにとってその旅の時間なのかもしれない、と。
みなさんがいま「旅」と言われたらどんな時間のことを思い浮かべるでしょうか。ぜひ深呼吸しながら考えてみてください。下のフォームでわたしに送っていただいてもいいです!書くだけで心の中に新しい地平が見えてくるかもしれません。
わたしもまた書きます。
この「海辺の手紙」は登録してくださった方のもとに届く手紙です。Web上にはアーカイブが残してありますので、以前の手紙もご覧になることができます。
みなさんからの手紙をお待ちしています。こちらから投函してくださいね。
すでに登録済みの方は こちら